細胞増殖方法、細胞増殖剤および細胞増殖用培地(特許6684956号)概要

近年、再生医療の分野では、増殖培養して得られた細胞を疾患治療の用途で用いることが望まれている。増殖培養して得られた細胞を疾患治療の用途で用いる場合、倫理性や安全性の観点から、増殖培養して得られた細胞に血清を含まないことが好ましい。そのため、体細胞を増殖培養するための細胞増殖剤として、体細胞を無血清培養できる血清代替物がより求められてきている。

本発明が解決しようとする課題は、体細胞を無血清培養できる、新規な細胞増殖方法および細胞増殖剤を提供することである。

本発明者らは、歯髄由来幹細胞の培養上清を含む細胞増殖用培地に、体細胞を播種して無血清培養することにより、上記の課題を解決できることを見出した。

それによって、体細胞を無血清培養できる、新規な細胞増殖方法および細胞増殖剤を提供することができる。