PRP療法とは
PRP(多血小板血漿)療法とは、患者様自身の血液を加工し、
体の痛んでいる箇所に注入することで本来備わっている再生細胞の組織の修復力を高め、治癒を目指す治療法です。
幹細胞療法との違い
PRPは血液中の血小板を高密度にした血漿で、血小板に関連する成長因子や血漿由来のフイブリノーゲンなどを含んでいます。組織の修復には特に成長因子が有効であると考えられています。
幹細胞療法は、それぞれの環境に応じて様々な組織や細胞に分化できる細胞のことを指します。
治療の対象者
変形性関節症
筋肉の衰え、肥満や素因(遺伝子)、骨折などが原因で起こる、膝に痛みを生じる疾患です。
関節などがすり減っていき変形していくことで症状が悪化し、そのまま進行すると歩行が困難になります。加齢によって発症することが多いともいわれています。
PRPではこのような組織の崩れを整える働きを示し、疼痛低減や現状以上の変形の進行を食い止めることを目的としています。
スポーツによる疾患(上腕骨外側上顆炎、アキレス腱炎、肩腱板炎)
関節などへの負荷が積み重なると組織が“変性”してしまい、なかなか治りにくくなってしまうことがあります。
PRPはこれらの痛んだ組織の細胞へと働きかけ、より正常に近い環境の組織に近づけ、機能を改善することを目的としています。
<除外基準>
1)治療申し込み時点で 18 歳未満
2)脂肪採取に十分耐えられる健康状態はない。
3)正常な同意能力を有さない、または代諾者から同意が得られない。
4)本治療に関する同意説明文書を受理し十分な説明を受け、自由意思による同意を文書で示していない(代諾者が文書にて同意していない)
5)問診、検査等などから担当医師により治療適応が無いと判断された方。
6)妊娠中の方。
7)婦人科系の疾患を治療中の方。
8)増殖性糖尿病性網膜症や加齢黄斑変性症の診断を受けた。
9)コントロールが不良な高血圧もしくは不整脈を認める方。
10)譫妄(せんもう)の臨床症状を示す。
11)ペニシリンの過剰反応がある。
12)脳梗塞や脳内出血、くも膜下出血などの脳血管障害にて現在加療中、または過去 3 か月以内に入院加療を受けた。
13)脳腫瘍にて現在加療中、又は未治療のうつ病、又は治療によっても改善していないうつ病に罹患している。
14)12 週間以内において、B 型肝炎、C 型肝炎、HIV、梅毒などの感染症検査の結果が陽性の方。
治療の流れ
この治療は、下記のように行なわれます。
STEP01
説明と同意(インフォームドコンセント)を書面で取り交わす。
↓
STEP02
事前検査及び適合判定を実施。
血液検査にてウイルス等チェックを行ないます。
↓
STEP03
採取及び採血
↓
STEP04
注入
起こる可能性のある副作用
- 神経損傷・血管損傷。瘢痕・石灰化など病的な変化
- 筋肉や骨の痛み
- アレルギー症状
- 血栓症
本治療法における注意点
※治療当日の激しい運動や飲酒、マッサージなどの治療部位に刺激が加わるようなことはお控えください。
※治療部位の感染を防ぐため、当日の入浴はお控えください。
治療費用
(1) 本治療は、すべて自費診療であり、健康保険を使用することはできません。
(2) 本治療にかかる費用はお問い合わせください。