オゾン療法とは

オゾン治療とは、オゾンガスを用いた治療法の総称で、オゾンを血液に混ぜて反応させる治療法です。

血液には体内すべての細胞に酸素や栄養を運ぶ、という役目があります。スムースに体内を循環するために、健康な血液はサラサラでなければなりません。ストレスや体の不調から血液がドロドロ(血液中のコレステロールや中性脂肪が増えすぎると、血液がドロドロになります)流れが悪くなると、細胞に酸素や栄養を運ぶことができなくなり、臓器の各機能や免疫機能が衰えていきます。酸素や栄養が不足する状態が続くと、がん、心筋梗塞、脳梗塞となるリスクが高まります。一度ドロドロになってしまった体内の血液は、どのようにしてサラサラにできるのでしょうか?
⇒その解決方法としてもっとも効果的な点滴治療が「オゾン療法」です。
別名「血液クレンジング」とも呼ばれ、オゾンによって血液内の酸素を最大限増やし、きれいに浄化された血液を体内に循環させる点滴による治療法です。オゾン化された血液は酸素飽和度が非常に高く、抗酸化力に優れた新鮮な血液となります。点滴が血管内に入ると、血管内が拡張し、赤血球がより多くの酸素を運ぶようになるように働きかけます。さらに、活性酸素を分解する酵素を増加させて、抗酸化力の向上、血液の流れの改善、免疫力の向上を図る治療法です。イギリス、ドイツ、スイス、イタリア、オーストリア、ロシアなどではスタンダードな治療として認知されており、日本国内でも注目を浴びている治療です。

2種類の自家血オゾン療法

自家血オゾン療法には、
少量自家血(浄化)療法(Minor Autohemotherapy):大量自家血療法は100~200ccの血液を専用瓶に採血し、そこにオゾンガスを混合し、オゾン化した血液を体の中に戻すという治療法
大量自家血(浄化)療法(Major Autohemotherapy)=MAH :少量自家血療法は3~5ccの血液をオゾン化して、筋肉注射で体の各所に打つという治療法

があります。日本では大量自家血療法のことを血液オゾン療法とも呼ばれています。

オゾン療法の生理的効果と治療効果を期待できる疾患

血液循環の改善・・・肩こり、腰痛、冷え性、むくみ
ダメージを受けた細胞の修復・・・慢性疲労、筋肉痛
活性酸素を減少させ、細胞の老化を防ぐ・・・各臓器の機能を促進させる、エイジングケア効果(美肌など)
消炎、鎮痛効果・・・頸椎捻挫、慢性関節リウマチ、関節炎症状
インターフェロンの産生を促進・・・肝炎、HIV、インフルエンザウイルスの除去
免疫機能の活性化・・・がん、悪性リンパ腫、白血病
抗アレルギー作用・・・花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく
脳、冠血流の改善・・・脳梗塞、狭心症、心筋梗塞

オゾン療法は細胞を活性化し、細胞内ATPや、SODなどの抗酸化力を上昇させることから、エイジングケア作用も期待されています。

⇧https://www.seijo-keikoclub.com/practice/ozone/

論文

・Ozone therapy in 65 patients with fibromyalgia: an effective therapy
2019 Feb;23(4):1786-1788. doi: 10.26355/eurrev_201902_17141.

・Ozone Therapy for Complex Regional Pain Syndrome: Review and Case Report
2019 May 6;23(6):41. doi: 10.1007/s11916-019-0776-y.

・Autohemotherapy with ozone as a possible effective treatment for Fibromyalgia
2019 Sep 29;44(3):244-249. Print 2019 Jul-Sep.

・Ozone injection therapy for intervertebral disc herniation
2020 Dec 15;136(1):88-106. doi: 10.1093/bmb/ldaa032.

コロナウイルスに対するオゾン療法

オゾン療法がインフルエンザなどの感染症の他、新型コロナウイルスの予防にも有効だと言われており、インドでも盛んに行われています。

論文

・Ozone (O3) and SARS-CoV-2: Physiological Bases and Their Therapeutic Possibilities According to COVID-19 Evolutionary Stage
2020; 2(8): 1094–1102.
Published online 2020 Jul 7. doi: 10.1007/s42399-020-00328-7

・Safety and efficacy of ozone therapy in mild to moderate COVID-19 patients: A phase 1/11 randomized control trial (SEOT study)☆
2021 Feb; 91: 107301.
Published online 2020 Dec 23. doi: 10.1016/j.intimp.2020.107301

・Ozone therapy for patients with COVID-19 pneumonia: Preliminary report of a prospective case-control study
2021 Jan;90:107261. doi: 10.1016/j.intimp.2020.107261. Epub 2020 Dec 5.

・Ozone therapy in COVID-19: A narrative review
2021 Jan 2;291:198207. doi: 10.1016/j.virusres.2020.198207. Epub 2020 Oct 25.

・The possibilities of using the effects of ozone therapy in neurology
2021 Mar;42(1):13-21.

・Ozone as an adjuvant therapy for COVID-19: A systematic review and meta-analysis
2022 Sep;110:109014. doi: 10.1016/j.intimp.2022.109014. Epub 2022 Jul 4.

・[The role of systemic ozone therapy in the rehabilitation of patients after COVID-19]
2022;99(4. Vyp. 2):22-29. doi: 10.17116/kurort20229904222.

こんなような方におすすめ

・肩こり、頭痛、冷え性に悩んでいる方
・疲れがなかなか取れない方
・お肌の老化を防ぎたい方
・中性脂肪、コレステロール、血圧血糖値を改善したい方
など

同時に行うと効果アップが期待される治療

高濃度ビタミンC点滴治療+オゾン療法

施術の流れ

STEP I

採血

オゾンボトルに採血します専用のオゾンボトルに採血100~150cc静脈血なので血液は暗い赤紫色です。この時に使用する専用容器は殺菌が施されており、毎回新しい清潔な容器を使用します。そのため感染症の危険性は極めて安全です。

STEP II

オゾン注入

一定量の医療用オゾンを血液に加えます。
オゾンの量は、多すぎても少なすぎてもよい結果を得られません。投与後に代謝と免疫系を活性化するために、もっとも効果のある量のオゾンを正確に測定して投与します。

STEP III

混和

ボトルの中でオゾンと混ぜ合わせます。
ボトルの中でオゾンと混ぜ合わせます酸素から作った医療用オゾン(3%気体)を注入して血液と混ぜ合わせます。この時、注入するオゾンは高濃度ですが密封された専用容器の中で行いますので安全です。

STEP Ⅳ

点滴

混和した血液をゆっくり体内に戻します。
混和した血液をゆっくり体内に戻します医療用オゾンを混和した血液を体内に戻します。ご自身の血液なので、問題はありません。冷え性の方などは、治療の最中から体がポカポカと温まるような効果が期待できます。また指先や足先まで酸素がいきわたり、視界がクリアになることもあります。

注意事項

※甲状腺機能亢進症の方や、G6PD欠損症の方は治療を受けることができません。

・治療を始めてすぐの頃は血流が改善されるため、だるさを感じる場合がありますが、時間とともに回復していきます。
・この治療法で用いられる医薬品・医療機器は国内においては薬機法上の承認を受けていませんので、日本では未承認の医療機器を医師の責任において使用しております。
・使用する以下の抗凝固剤による副作用が指摘されています。
○ヘパリンナトリウム(重大な副作用(頻度不明))
ショック、アナフィラキシー
出血・血小板減少、HIT等に伴う血小板減少
血栓症
○クエン酸ナトリウム
しびれ

⇧https://rivercity-clinic.jp/imc/ozon/

■副作用
オゾン療法はドイツ、オーストリア、スイス、イタリアで数百万回ほどおこなわれたうち、0.0007%ほどの軽度な副作用の報告はあるものの、後遺症が発生した例はなく、重篤な急性・慢性の副作用や、がん発生率の増加、アレルギー症状なども報告されていません。
また、イタリアのシエナ大学病院では、1995年以来オゾン療法を加齢黄斑変性患者に約8,000回、線維筋炎患者に約100回おこなっています。2000年から4年近く、オゾン濃度を緩やかに増加しましたが、やはり副作用などは認められなかったとの報告があります。

⇧・https://www.seijo-keikoclub.com/practice/ozone/

Q&A

Q.オゾン療法とはどのようなものですか?
A.クレンジング前後の血液専用のオゾン耐性ボトル内に血液を100ml程度採取し、そこにオゾン3%、純酸素97%の混合ガスを注入することにより血液を活性化させ、点滴の要領で体内に戻すというものです。活性化した血液により下記のような多岐にわたる変化がみられるため、さまざまな体調不良や病気の改善ばかりでなく、エイジングケア効果が期待できます。血管が拡張し、サラサラ血になるため、全身の隅々まで血液が行き渡ります。
血液中の酸素量が増えます。
活性酸素に対抗する抗酸化酵素が増えます。
免疫力を調整したり高めたりします。
エネルギーの生産量がおよそ20%アップします。
代謝が良くなります。
炎症を抑える働きが高まります。

Q.施術時間はどのくらいですか?
A.専用のオゾン耐性ボトル内で活性化した血液は、15分ほどの点滴で体内に戻します。所要時間は30~40分ほどです。

Q.効果はどれくらいもつ?
A.個人差はありますが、2週間から4週間ほどと言われています。治療回数を重ねるごとに効果の持続日数は長くなり、治療効果は高まっていく傾向があります。健康な方は2~4週間隔で1回、がんやアトピーなどの病気や体調不良の方は、当初は週1、2回がお勧めです。

Q.オゾン療法(血液クレンジング)の実績は?
A.50年以上の歴史をもち、欧米各国で広く認知されています。とくに医療先進国のドイツでは保険適用になっていることもあり、1万人以上の医師が年間 100万人以上の人々に利用されています。欧州では、オゾン療法の専門病院が存在するほどスタンダードな治療法です。英国のエリザベス女王の母クィーンマムは、週に2回オゾン療法を受け、大きな病気をすることもなく、101歳まで長生きしたことは有名で広く知られています。

Q.どのような方にお勧めか?
A.欧米では、エイジングケアや健康増進を目的に広く利用されています。また、頭痛・肩こり・冷え症・眼精疲労・慢性疲労などのさまざまな体調不良から、糖尿病合併症・メタボリック症候群・がんの再発予防と治療・虚血性心疾患・感染症・末梢血流障害・自己免疫性疾患・アレルギー性疾患・線維筋痛症といった多岐にわたる病気に対して実施されています。

Q.糖尿病と糖尿病合併症にも効果がありますか?
A.糖尿病をコントロールしていく目的は、血糖値を下げること以上にその合併症を防ぐことにあります。オゾン療法は生体内の抗酸化系を引き上げていくため糖尿病による慢性的な酸化ストレスを改善することができます。
また、オゾン療法は糖尿病による糖尿病性網膜症や壊疽などの合併症に対して、著効例が数多く報告されています。全身の酸素化と末梢血流を改善する効果はオゾン療法の真骨頂ともいえます。糖尿病の予防から合併症の改善に効果が期待できます。

Q.オゾン療法による抗がん治療とは?
A.先にも触れましたが、ドイツでは1万人以上の医師ががんの予防、治療、再発防止等を含め様々な疾患にオゾン療法が利用されています。とても安全性が高く、また有効な治療法として欧米を中心に普及しています。

Q.アトピー、花粉症に効く?
A.アトピーや花粉症は免疫の変調により起こるものですので、免疫調整作用のあるオゾン療法は、病状の改善効果が期待されます。

Q.リスクは?
A.正しい手法と正規の医療器具で実施すれば副作用が起こることはまずありません。お一人お一人にドイツから輸入している新品の専用器具を使用し、使用後は破棄します。操作は完全に密閉された医療器具内で行われ、外気に触れる事はないので感染の心配はまったくありません。

Q.受けられない人は?
A.バセドウ病の症状が不安定な方、G6PD欠損症の方(特殊な血液の病気)、妊娠中の方は受けられません。

Q.保険は適用されますか?
A.残念ながらまだ日本では保険適用されていません。
海外の事例をご紹介すると、ドイツなど欧州の一部の国では保険が適用されており、欧州ではオゾン療法(血液クレンジング)の専門病院が存在するほど、スタンダードで安全な治療法として定着しています。

⇧https://rivercity-clinic.jp/imc/ozon/